春の夜、吉祥寺。 初めての大駱駝艦。 

わたし名づけてギャッツビー3兄弟。
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今回の舞台で一番気に入ったかも・・・。 (記憶で描いてみました)






この週末、初めて観にいった大駱駝鑑@吉祥寺。

大駱駝鑑と言えば、何十年も前の学生の頃からその名は知っていましたが
舞踏、というものにまったく門外漢なもので、、、
当時読んでいたサブカルチャー誌などでたまにその名前をお見かけした限りでのイメージは
「なんだか白塗りの人たち・・」「前衛舞踏っていうジャンルなの? 暗黒舞踏っていうの?」
「60年代とか70年代の地下っぽい感じ・・・」「ちょっと怖い」
などと言う感じを持ったまま、経験することなく過ぎて来ていました。


で、今回、
先日観にいった「フランシス・べーコン展」で土方巽氏の映像を見たのがきっかけとなり
&、ベーコン展に行かれた方が大駱駝鑑の舞台も観にいってとても良かった、と言われているのをネットで伝え聞き
今ちょうど公演をやっているのなら行ってみよう! と触手が動き、たぶんチケット売り切れ寸前、ギリギリなタイミングでチケットを取り
週末に吉祥寺に繰り出したのでした。

とはいっても漠然としたイメージのほかには大駱駝鑑にたいする予備知識が無かったので
どんな舞台なんだろう?というちょっと恐々な思いも持ちつつ小屋に入り。

ギューギューに詰った客席。
暗転からの始りは、白い柱のように舞台に立つ白塗りの男たちの動き。

これを見た時、まえからちょっと思ってたこと、「身体って、動くだけで事件だしイベント」って言うのが
やっぱりそうなんだと思わせられ。

演者の方たち(今回の公演は全員男性)は基本的に、小さな布を腰にまとうほかは裸体の白塗り。

進む舞台を見ながら、
裸って、裸だからこれ以上表現のそぎ落とし様が無いと言うか、飾りなしのむき出しだなと思ったり
いや逆に裸体に白塗りは強い衣装なのかな?と思ったり。

広くない舞台に広げられる空間、縄をつかったり紐をつかったりの構図・展開はすごくて、
ひとつひとつの場面はとても説明できないけれど・・・・、これ考えた人、凄い。 と。


見ながら
えっ、これこのキャパシティーで(私が行った回は70人弱で満員)、今回は12回だけの公演??
こんなすごい舞台がそれだけで終わり? それだけの人数のひとしか見れないの?

これ、パリとかNYとかでも普通に公演が行われるべき舞台だよね???
て言うか、えっ、もっと国内・海外あわせて多くの人に見せないともったいないよね???

というのが素朴な疑問がわきあがる素晴らしい舞台・・・・


あと、見ながら意外だったのは、ー意外というのは私が勝手に持っていた先入観とちがっていたのは、
まず音楽をこのようなテクノというかポップなものを使うんだ! ということ。
実は今回、この公演を観にいってみようとおもったひとつは音楽に坂本美雨氏の名前があったことも。
大駱駝鑑に坂本美雨? という興味もありました。

ーそして舞台にコミカルな要素もあるんだ、ということ。
まさかまさか大駱駝鑑をみてプッと笑う場面がたびたびあるとは思いもせず。
(なにしろ初めてみたので、今回の公演がそういうものだったのかも知れませんが。)

音楽から感じたポップ性。その音楽の種類と舞台の展開に、
表現がまったく違うジャンルだけどシティボーイズの舞台がよぎる瞬間もありました。



ーそして動く男の人たちの、特にかがみこんで背中を動かす場面ではその肩甲骨の動きの美しさに驚き。
美しく動かせるひとはこんなに美しく身体を、部位を動かせるんだと。


(余談になるが、
昔、舞台『黒蜥蜴』を観にいった時、若い役者もたくさん出ていたのだが一番美しい背中、その若い背中の表情に驚いたのが
麿赤兒氏と美輪明宏氏の背中だった。 舞台に立つ人、身体を使う人の凄さを感じた一瞬だった。)




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観にいって良かったです。終わり間際にぎりぎり見に行けたわけですが。
フランシス・ベーコンからの流れに感謝。

と、ここまで書いてこの公演の説明をしていない事に気づく。
(今回の舞台は昨日の日曜日で終ってしまいましたが。)



大駱駝鑑 壺中展公演
『忘れろ、思い出せ。』

2013/3/15(金)~3/24(日)
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振鋳・演出・美術:  
村松卓矢

監修:
麿 赤兒

鋳態:
村松卓矢 田村一行
松田篤史 塩谷智司 奥山ばらば
湯山大一郎 小田直哉 小林優太



(ちなみに私が最初に描いたギャッツビー3兄弟は、パンフレットの表題では 「暇な男たち」 となっております。センスの良い表題だー。)




それで今回は男性演者のみでしたが、
5月には女性が主に出る舞台があるそうで。


大駱駝鑑 壺中展公演
『ヨウヤ ヨウヤ』

2013/5/20(月)~5/26(日)

振鋳・演出・美術:
梁鐘譽

監修:
麿 赤兒

鋳態:
梁鐘譽 塩谷智司 奥山ばらば 湯山大一郎
藤本梓 伊藤おらん 岡本彩 西森由美子 三田夕香


ぜひ観に行きたいと思います。


それにしても
この春はいろんな展覧会や舞台、そこで出会うものからの刺激の多い
いい春になっています。


voici
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by voicivoila | 2013-03-25 19:02 | カラダ・ブタイ・デザインログ | Comments(0)
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