『 ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ 』 を観た。 ダイアナ・ヴリーランドという名前は(遅まきながら)ここ何ヶ月かの内で知るに至ったのだが、 彼女が伝説的なファッションの編集者であること、また同時に、編集者という枠を超え時代のモードを創り上げた人だということはほとんんど最近まで知らなかった。 名物編集者と言えばアメリカン・ヴォーグのアナ・ウインター女史。 と言う位しかモード界の事は知らなかったが、 こんなスケールの女性が存在していたとは。 映画は彼女の歴史を語るのみではなく、ファッション・モード・文化の影像資料としてもとても貴重なものなのでは、と感じた。 そして、 彼女は数々の名言を残しているのだが、 映画の中でも紹介されていたこの言葉。 『 日本人はすごいわ。 神は彼らに石油もダイヤも金も与えなかった、でもスタイルを与えた 』 編集者時代、日本にも来てその文化に触れ、インスパイアされるものも大きかったであろうダイアナ。 彼女の口から出るこの言葉は、日本人として本当に、本当に嬉しく誇らしく感じる。 と、同時に 彼女がそのとき日本に対し感嘆したものが 今のこの国にも存在するのか、 これから先の日本にもあるのか、と考えてしまう。 彼女が、日本人が持っているスタイルと呼んだもの、 それについて、あらためてもう一度考えなくてはならない、と思わせられる。 #
by voicivoila
| 2013-01-27 23:40
| カラダ・ブタイ・デザインログ
明けましておめでとうございます。 お正月を過ごした北国から帰京。 マイナス10度近くなる向こうでの生活では 夜、音もなく降る雪の 翌朝、あたりの景色を真っ白な世界に一変させる事に驚きます。 三が日の町は静かな雪掻きの音が響き、 東京からの旅人にはシンと寒いながらも、暖かい北国の風情を感じました。 快晴の雲ひとつない青空の下、 真っ白な新しい雪道を 美しく日の光を反射する眩しさに目を細めながら歩くのも気持ちが良く。 あ、 (夏の東京だけでなく)雪のお正月でも、サングラスが必要だ〜、と今回の帰省で気づきました、それほど目映い銀世界。 * * * * * * * * 普段なかなか集まる事のない家族親族一同が会するお正月。 ふだんはそれぞれ別に生活している面々が、何日か一緒に食卓を囲む中でふと気づくのは、 食文化と言うかそれぞれのふだんの食生活の違い。 それが何日かの中で端々に見えておもしろい。 朝・昼・晩の食事の場でー どんな食材や味を好むか。調味料も何をよく使うか、使わないか。 (今回は特に調味料のバックグラウンドも各人、各家庭で様々だという事を改めて発見したのが興味深かった!) また食事の合間の場面でー お正月にはよくある、TVを見ながらなんとなくテーブルにあるものをつまんだりお茶をしたり…という時間。 その時に何を嗜好するか、しないか。 ひとことで言えばそれぞれの“食習慣”という、 ごくありふれた、聞き慣れた言葉で表される事なんだけど。 でも本当にそれ―食習慣―が その人に与える影響は、人生そのものの成り立ちを変えるほど(反対で言えば、成り立ちを決定的にフィックス、固定してしまうほど)大きいと言うこと。 …いきなりちょっと大げさな書き方になったかも知れないけど? 個人的に、半年ほど前から「食べる事」「何を食べるかという事」に以前より意識的になっていて、上のような事もいろいろ考える事が多い最近だったので、 今回さまざまな食嗜好の家族が一同にご飯を供にする何日かは、その意識にあらたな刺激を受ける日々で興味深かった! * * * * * * * * “どう生きる”かは、“何を食べる”か。 それが、一般的に思われている以上にひじょうに大きな事であるのでは・・・と思う最近。 (これは単に、健康に気をつけてストイックな食事をしましょう〜と言ってるのではなく。 食事の場は、それが毎日のお味噌汁とご飯の時でも、親族や友人・知人とのハレの外食の時でも、それを大切にしていればともに人生の華の場面でもあり、その時 ―それはひとりの時も、自分の家族と一緒の時も、友人などで大勢の時など様々― を、どう過ごすかはその人の総合文化や豊かさのひとつでもあるし。 そんな日々の中でどんな意識をもって、いやそんな大げさではなくても何をちょびっと考えて毎日のゴハンを作るか。食べるか。) もちろん食べる事だけじゃなく、どう動くか。どう意識して身体を動かすか。 これもとても大きい事で。 さっきの繰り返しになると “どう生きる”かは、“どう身体を動かすか・意識する”かでもある。 …と、これも最近強く思う持論?であるけれど、また別の長い思考になるのでまたいつか。。。。 今回はゴハンを食べる、食事について思ったお正月。 いろいろな違った好みや食習慣を背景にもつ人と食卓を囲んで、 毎日のそれが その人の貌になり 体つきになり 表情にも、意識さえ決めることになるのかなー?と ひじょうに個人的な最近の私的研究?の貴重な一場面にもなりました。 そんな年頭。 今年も良い年になりますように。 #
by voicivoila
| 2013-01-06 21:00
| 日々のログ
先週末、『21_21DESIGN SIGHT』(ミッドタウン・ガーデン)の企画展、
「田中一光とデザインの前後左右」展に行ってきました。 日本を代表するグラフィック・デザイナーのひとり。 私はもともと ”紙” という媒体、というか表現の場にとても惹かれるのですが (たとえばポスター。雑誌。ポストカー。とかetc....) 今回、田中一光氏の多岐の分野に渡るグラフィックデザインを目の当たりにして その作品群のあまりの力に圧倒され・・・・・・・・・ なんというか、 (っていうか私なんかの感想の及ぶ範囲など、もともと超越してる方なので語るのも恐縮ですが) 表現が一枚の紙の中にあるものだとしても、 それが空間の把握力、空間の認識力が非常に要るものだと、 おおげさにいえば、平面であろうと動きの身体能力、空間認識力が必要とされるものだと、初めて感じました。 これは自分にとってはここ何年か見た展覧会の中でもベストに位置づけられるものではないか?というほどのすばらしいものでした。 興味を惹かれる方は、ぜひです。 #
by voicivoila
| 2012-11-21 23:17
| カラダ・ブタイ・デザインログ
10年くらい前になるのか うちの隣の敷地にある会社の寮ができて、 その寮のまわりは植え込みになっているのですが 植え込みの角に一本、道路に面して立っているこじんまりした木があります。 秋になると紅葉し、 毎年、駅への行き来などでその道を通るたびに 「きれいな色づきだなぁ」と自然に目が行きます。 紅葉する木々はもちろん他にも近所のそこかしこにあるのですが その寮の、高さ3、4mくらいのその木の佇まいと言うか枝ぶりと、紅葉する葉の色の美しさにちょっとした風情があって、どうも近所のほかの紅葉より特別に気が行くようです。 (そして夜になると、その木のちょうど足元にある寮の外灯が暖かな光で灯るので 下からほのかにライトアップされた形になり、また一段と美しいのです) と、秋の度に見上げ続けて10年。 ことしはやはり色づくのが遅いなー、なんて思って前を行き来してた最近ですが 今日の朝、通りかかったらさすがに染まり始めていて 澄んだ青空をバックにとても美しく。 これからは夜、その道を通るのも ーこれからの夜道は寒いですが、その中でもー ちょっと楽しみになりそうです。 ・・・と、今日もほんとに昼間は日差しが暖かな良い日より。 今週も平日は家の工事などが入って非常に慌しかったので 週末はゆっくり秋の日を過ごしたいです・・・! #
by voicivoila
| 2012-11-10 15:24
| 日々のログ
昨夜の霧はめずらしい光景で、とても幻想的でしたが
今日の午後にはまた空気が乾いて来たのか 夕刻、茜色のそらにシルエットの美しい富士山が見えて、思わずカメラを・・・。 静かな夕刻、この写真を撮っていたら 近所のお寺から 「ゴーーーーン」 と鐘の音が。 いい一瞬でした。 今日は立冬なんですね。 #
by voicivoila
| 2012-11-07 20:08
| 日々のログ
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